「ゆき。
確かに気持ちを伝えることやアタックすることは恥ずかしいことかもしれない。
でもね、何もしないと始まることも始まらないんだよ」
あやちゃんの言葉一つ一つが胸に響く。
「恋の力は無限大だよ。
だからゆきなら大丈夫。自信もって!」
恋の力は無限大、か……
うん、わたし頑張ろう!
結城くんに好きになってもらえるように!
「あやちゃん、ありがとう!わたし頑張る!」
今のわたしは、さっきとは違ってきっと曇りのない顔をしていると思う。
「うん!ゆきなら絶対大丈夫だよ!」
あやちゃんのその一言で、わたしは強い勇気が持てるんだ。
「よし!
そうと決まれば今やることはただ一つ!
結城くんに放課後デートのお誘いをしなさい!」
わたしに人差し指を指して命令口調のあやちゃん。
そんなあやちゃんの指導の元、わたしは早速結城くんにメールを送ったのでした……。