そんな結城くんにわたしは惹かれて、二度と信じないって思ってた男の子をこうして好きになったんだ。



今まで心の中で浄化し切れなかったものが、スーッと溶けて消えていったような気がした。



「大丈夫、ゆきなら絶対。

自信もって!」



そう言ったあやちゃんの顔は、微笑んでいた。



勇気づける言葉をもらって


またあやちゃんに助けられちゃったな、と思う。



ほんとにありがとう、あやちゃん。


またいつか、恩返しできる日が来たら今までの恩返しをするからね。



「よし!

結城くんもいないことだし、夜のお泊まり会の買い出しにいくわよ!」


「へっ?」



ちょ、ちょいちょい彩花さん!?



追いつけていないわたしを無視して、ニコニコの顔でわたしの腕を引っ張る。



「さぁさぁ行くわよ!

まだまだ夜は長いんだから!」



少々強引なあやちゃんに困る。



でも、まぁいっか!


だってこんなことあやちゃんがわたしにしてくれたことと比べたら安いものだから。



今日もわたしはあやちゃんと一緒に歩くんだ。



そして、隣でニコニコして歩いてる大好きなあやちゃんにただ一言。





「あやちゃん、だーいすきっ!」