結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。




―――
――――……



「……という事なんです」



話し終えたが、疲れた。



喉がカラカラ…


レモンティーのお代わりをしてリビングに戻ってくると、今の今まで黙って何かを考え込んでいたあやちゃんが顔をあげた。



「なんでそんな大事なことをあたしに黙ってたのよ!」



かと思ったら、かなりぷんぷんしながらわたしに言った。



「だってぇ……」


「分かってる、分かってるわよ。

あんたにも事情があったのよね」


「あやちゃん……」


「ただね、ちょっと寂しいなって思っただけだから。

ほら、あたしたちって昔から隠し事とかなかったから、ゆきがあたしから離れてったように感じたの」



少しだけ寂しそうな、悲しそうな顔をして言うあやちゃんに、胸を痛めた。