片想い同盟




「へ〜。じゃあ遠山さんはその衣装着て受付やるんだ?僕も見たかったなぁ」

「お、お願いだから絶対来ないでください……」

「あはは、どうしよっかな〜」


この日の放課後は、実行委員で校内の展示箇所の見回りだった。


もうすっかり打ち解けてしまった優希くんと一緒に、そんな話をしながら玄関外を見て回る。



ここはオーケー、っと……。


看板の位置はお客さんに邪魔にならないか。一般のお客さん用のスリッパの数は足りるか。

そんなことをひとつひとつ記録して、持っているチェックシートを埋めていく。



ありがたいことに優希くんの仕事のペースが早くて、今日は早く終われそうだ。