着ているワンピースが制服のスカートよりも短い気がして、なんだか気になってしまう。
真っ黒なチュニックワンピースに、小さな2本のツノがついたカチューシャ。背中には小さな黒い羽と、悪魔ならではのしっぽまで生えている。
「……これ、私には厳しいんじゃ」
「なーに言ってるの!杏樹ちゃんのために作ったんだから!あーでも、悪魔が嫌ならこっちもあるよ?」
ずっと楽しそうなその子がそう言いながら次に持ってきたのは、なにやら白い衣装。
血に見立てて赤いペンキを飛び散らせたそれが、いまの衣装よりもさらに丈が短いナース服だとわかった瞬間、全力で首を横に振った。
む、無理無理……っ。
これ以上短い服なんて着れるわけがない。
そのナース服を見てしまうと、こっちの衣装の方がマシに感じてくる。



