うん、中山くんね。 靴の色からして同じ学年だ。でも他クラスの男子は、申し訳ないけど全く認識がない。 「よかったらLIMEだけでも……!」 それでもわざわざ呼び出してまで友達になりたいと言ってくれる彼は、いったいどこで私を知ったんだろう。 そんなことをぐるぐると考えながらも、スマホはなんとなく出す気分にはなれなかった。 クラスの男子とも仲はいいけど、メッセージをやり取りするような仲ではない。 私のメッセージ履歴にいる男子は、拓海だけだ。 「………」 拓海以外の男子と、ねぇ。