片想い同盟


***


いろんな人にメガネなことをイジられながら、放課後になった。


日中どれだけ拓海に今朝の意味を聞いても、本人は全く教えてくれず。



「よーし。杏、帰るぞ」


帰りのHRが終わった瞬間、席を立ち上がった拓海が私にそう言い放ったものだから、周りのクラスメイトたちは一切に私たちを見た。


……あーもう、バカ。そんな大きな声で言ったらまた変な噂が立つじゃない。


けれどそんなこと全く気にしてない様子の拓海は、さっさと荷物をまとめて私を急かす。


「ていうか、部活は?」

「今日はサボる」

「えっ」

「……って言うと杏は怒るよな。うそうそ。普通に今日はコーチ不在だから休み」