烏丸はその痛みにボーッと立ち尽くす。

「烏丸くんは、
うちぢゃなくても良かったんよ。」

「…ちゃう。俺は……」

「少なくともうちは!!
好きぢゃない人とキスしたないよ!!」

初めて山崎さんは、声を荒らげて怒った。

「ご、ごめん…俺が悪かった。」

「烏丸くん、うちな。京都に帰る事になってん。」

「え……?」

「だから、これをきっかけに別れよう?
さようなら…。」

複雑そうな笑顔で、
涙混じりに別れを告げられた烏丸は、

それ以上、何も言う事は出来なかった。

ーーーーーー

宮村さんを叩いた事で、烏丸は1週間の停学になってしまった。