体育館に居た皆が驚いた。

「てめぇ…俺が右拳使わんで良かったなぁ。
使っとったら、その面ぐちゃぐちゃになっとったで。」

「な…何すんのよ!!烏丸くんのバカ!」

烏丸は、山崎さんを追いかけた。

花田さんは、山崎さんの行方が分からなくなっていた。

「〜っう、っく…烏丸くんの…バカ。」

校舎の外を、山崎さんは泣きながら帰っていた。
その後ろ姿を烏丸は見つけた。

「真澄!!待って…!!」

「…っっ来ないで!!//」

「泣いてんの?!ごめん!あいつに嵌められとったんや…」

パンっ!!//

「………っっ。」

引き止めてくる烏丸の顔を、
山崎さんは平手で叩いた。

その音を聞いた花田さんは、
2人の様子を影から見守った。