「なんだ?騒がしいな。」

難波さんだった。
3人ともシャキッと姿勢を正し、何事も無かったかのように難波さんに視線を向けた。

「一徹さん♡おかえりなさい♡
暑かったでしょ?お茶いれるねー!」

「なら、2つ頼む。来客だ。」

「来客?」

難波さんが入った後に続いて、
1人の女性が入ってきた。
グレーのスーツに身を包み、艶のある黒髪をポニーテールにしたその人は目鼻立ちのハッキリした美人だった。

「京都府警から来ました、山崎真澄です。」

指を揃え、上品なお辞儀のその姿は、どこか作法も感じられた。

だが顔を上げ、烏丸と目が合うと目を丸く見開いて驚いた。