「ありがとうございます!
これからも応援してます!」

「ありがとう、頑張るよ。」

にこやかに握手を交わす2人を烏丸はただぼーっと見ていた。

「では僕も、部屋に戻りますね。」

松木桃李の後ろ姿を見送ると、
青山は烏丸の隣に座り、コーヒー牛乳を渡した。

「お、気が効くやん。なんか企んどる?」

「さっきの続き聞こうと思ってさ。
山崎さんとの過去話次第で、烏丸に莉香ちゃんを紹介するか決める。」

「えっ!?まぢか!?」

「まぁでも、単なる好奇心もあるけど。
何となく、山崎さんの匂いから…未練感じるし」

烏丸は、青山を敵には回せないと改めて感じた。

「…真澄ってさ、転校してきてから1週間くらい誰とも口聞かへんかったんや…。」

烏丸は記憶を辿るように、思い出話を青山に聞かせた…。