「……？どうしました？」

青山が尋ねると花楓は頬を少し赤らめた。

「2人ともイケメン…ねぇ、山崎刑事。
ほんとにこの人達、刑事なの？」

「正真正銘、刑事よ。迅くん良かったやん。モデルさんからイケメンて褒められたわね。」

「あぁ？おぅ…。」

烏丸は山崎さんからそう言われ、複雑そうなリアクションを見せた。

「あっ！遠藤さん帰ってきた！」

花楓の表情が明るくなった。視線の先には釣り帰りの遠藤研二がいる。彼は受付で部屋の鍵を受け取ると、皆の傍にテレビで見かける気さくそうな笑顔で向かって来た。