いつも想うのはあなただけ。

西野社長は秘書の小坂の恋心などつゆ知らず恋愛の相談ごとをしていた。

「俺は変にかまして嫌われるのは嫌だ。リードしていたい。

それでも、そろそろ自分の本当の気持ちを伝えないとどうにかなりそうなんだ。」

小坂は、それほでまでに社長が熱をあげている狩谷という女性に嫉妬してしまった。

私だって、最初は社長のことは恋愛対象ではなかったのに、いつのまにか好きになっていたのよ。
私だって社長に私の本当の気持ちを知ってもらいたいわよ。

そう小坂は決して言えることのできない本当の気持ちを心の中で吐露した。