「ハルキは、自分の好きな人のことを思い出せないんだ。」









「…………………………じゃあ、美菜ちゃんをお見舞いに連れてって、ハルに思い出してもらわないとだね。」

「うん。だから今日は、俺と沙絵と美菜の3人で行こう!」

コウキはそう言った。

「ごめん。今日も塾。
二人で行ってきなよ。」


私はそう断った。