「沙耶―!!昨日.
先帰るなんてひどい!!!!」

眠そうに顔をあげた。

「あぁ.おはよ。
気つかってあげたんでしょ」

「沙耶…。私の好きな人って誰?」

「岸部先輩。」

「…っだったら.谷口君と
帰る事に気つかうなんておかしい!」

「わかったわかった。
だってさ.あまりにも谷口が
かわいそうで(笑)」

「…?」

「報われない恋…。だもん」