やっぱ、お前は俺じゃなきゃダメだろ


手当てを終えて薬や絆創膏を救急箱へ片付けていた最中、ふと朋世の心の中でモヤモヤの原因が分かってしまう。

二人が再会してからというものの、朋世は要にたいしてかっこ悪い姿しか見せていないのだ。
今だけじゃなかった現実にガッカリと肩を落とした。

「……早く戻ろう」

朋世は救急箱をしまって戸棚を閉める。
割れたカップの片付けを要に任せっきりだった。

リビングに戻ると、すでに片付けを終えていた要が沸いていたお湯を使ってコーヒーを淹れていた。

「ごめん。勝手に使わせてもらった」
「ううん、アタシの方こそ片付けとか任せっきりでごめんね……」

朋世は謝罪してキッチンに入ると「変わるよ」と手をのばした。

しかし、要は「いいって。座ってろ」とそれをやんわりと拒んだ。