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両親の旅行当日は晴れて過ごしやすい陽気になった。
『火の元と戸締まりには十分注意するのよ。何かあったらすぐに連絡してね』
母は出掛ける直前まで朋世のことを心配していた。
旅行に行くことが決まってから、何度も何度も同じ言葉を繰り返して行動をすり込もうとしていた。
“準備しておいた夕飯、ちゃんと温めて食べるのよ”
出掛けて五分と経たないうちに母からメールが入った。
母がこんなに心配性で過保護だったとは朋世自身も初めて知った事。
広い家に一人で居ても暇なだけで、あいに連絡をしてみたが電話も繋がらなければメールも既読にならない。
何時間か経ってようやく返事がきたが、彼氏とデート中だった。
暇だからうちで遊ぼうとはとても言える雰囲気ではなかった。



