「別に。叩かれるような事をしたのは事実だし」
朋世に先に謝られて要はなんともバツが悪い思いをする。
彼女の顔がまともに見られなくて、水槽のシロイルカばかりを目で追った。
ちゃんと自覚はあったんだ……
そのことに、朋世は少しだけホッと胸を撫で下ろす。
「あれが良かったなんて言えないけど……。やっぱ、アタシの為にしたんだよね。うまく言えないけど、アタシの仇を討ってくれたんでしょ。
そうじゃなきゃ、要君には何の得もないもんね」
自分で言って、朋世の胸がチクッと痛んだ。
自分の弱さが彼にあんな事をさせてしまった。
「ごめんね。それから、ありがとう……」
心からの謝罪とお礼を要に伝える。
朋世はずっとこれが言いたかった。



