四人は簡単な紹介を終え、チケットを購入して水族館に入る。
薄暗い館内には大小様々な水槽があちらこちらに設置されていた。
その間を順路にそってゆっくりとした足取りで歩いていく。
三宅と要はそろって大水槽のサメに興味津々だ。
「えっ⁉あの人が噂のエリート男子高生?しかも、朋世の幼なじみ!」
あいは要のことを聞いて大いに驚いた。
「こ、声が大きい……」
朋世があいに注意すると、あいは慌てて自らの口を両手で塞ぎ「ごめん」と謝罪した。
「でも、それなら何でここにいるのよ。若奈が彼女なんでしょ?」
「……若奈とは終わったからでしょ」
「えぇ!!」
あいはやっぱり声を上げた。
声のボリュームは先ほどの二割増し。
静かな館内に響き渡る。他の来館者が一斉に朋世とあいの方を向いた。



