僕が恋をしたのは君でした。

『お前何やってんだよ。』

そっから、俺のお説教が始まったのは言うまでもない。

あっ、会社では“僕”だけどプライベートは“俺”です。はい。

『んで?その電話ボックスに居たのがキミなんだね?』浬の肩にいる女が目をやった。

『こいつも悪気が…あったかもしれないけど、もう俺が連れて行かせないから離れてやってほしい。』

じっと見ている女が少しだけ肩から手を離した。

『こいつの側にいても、何をしてやれるわけでもない。だから、自分の行くべき所へ戻ってほしい。
それから、せめてものお詫びにお花を届けてもいいかな?』

そういうと、彼女は少し笑って消えていった。

『なんか背中が暖かくなったような。』
バカ浬が言った。

『もう絶対こんなことするな。彼女にももう一度全身全霊で謝ってこい。花束を持って。』