私は佐藤佳奈 中学三年生。最近の悩みは彼氏が出来ないこと、この悩みは意外と私からすれば深刻だった。友達はみんな彼氏いるのになぁ…
そんな事を考えながら私は一人で下校していた。考え事をしていた私は車が来るのに気づかずに道路を渡った
「危ない」どんっ「お兄ちゃん?」私の背中を押して車から私を守ってくれたのは高校二年生のお兄ちゃんだった。「危ないだろ佳奈!」お兄ちゃんは私を叱った。「ごめん。考え事してて」「あ.…ありがと…///お兄ちゃん」私は少し頬を赤らめて言った。お兄ちゃんも一人だったのでお兄ちゃんと一緒に帰ることにした。
「フフッ。で、何考えてたんだ?」お兄ちゃんは少し口角を上げて、面白そうに聞いてきた。「別に。お兄ちゃんに話すような事じゃないし。小さな悩みだから。」
私はそう言ったのだが、「教えろよ〜‪w‪w」と、今度はからかうようにして言ってきた。「別にお兄ちゃんには関係ないし。」私がそう言うと、お兄ちゃんは少し真剣な顔付きになって言った「大切な妹が、そんな暗い顔してたらほっとけるわけねぇだろっ!」この言葉を聞いてお兄ちゃんが自分の事を大切に思っていることが分かって少し嬉しくなった。
でも、何故か、嬉しいと言うには少し大きすぎるほど胸が高鳴り、頬は真っ赤に染まっていた。もしかしたら、世間ではこの感情を恋と呼ぶのかもしれない。でも実の兄を好きになるなんて許されるはずもない。でも気づけば私は素直にお兄ちゃんに相談していた。「実は周りの友達はみんな彼氏がいるのに私だけ彼氏が居ない。生まれて1度も彼氏が居ないなんて私の方がおかしいのかな…って。」そう言うとお兄ちゃんは笑って言った
「なんだ。そんな事か?」「私にとったらそんな事で済むほどの事じゃないんだもん。」私は頬を膨らませて言った。するとお兄ちゃんは顔色ひとつ変えずに大胆な提案をしてきた。「じゃあ、俺が彼氏の代わりになるって言うのはどうだ。」あまりにも驚きすぎて私は目が点になった。「え?」と私が言うと、兄は「やっぱ、俺じゃ嫌か?」と聞いてきた。私は兄の少し残念そうな顔を見て思わず本音を言ってしまった。
「別に嫌なんかじゃないけど…/// でも家族なのに許されるわけが…」そう言うと、「大丈夫だあくまで彼氏(仮)だから。」とお兄ちゃんは笑いながら言った。これからどうなる事やら…