思わず口にしてしまい、ハッとした。
すぐに我に返って、
あわてて頰に触れた手を引こうとした時だった。
頬に伸ばしていたわたしの手が
パシッと掴まれた。
そして、さっきまで閉じていたはずの凪くんの瞳が、今はしっかりわたしを見ていた。
う、嘘……っ、
起きていたの……?
いったい、いつから、どこから聞かれていたんだろうと、頭の中で軽くパニックを起こしてしまう。
もし、好きと言ったのを聞かれてしまっていたら……。
そう思うと、恥ずかしさが一気に増して、
逃げ出したくなった。
掴まれた手を振りほどいて、
この場から去ろうとすれば……。
「いかないで……心結」

