気持ちを抑えることができずに、 もしかしたら好きだということを伝えていたかもしれない。 そして、凪くんの気持ちを知ることができたかもしれない。 凪くんに握られた手や、 抱きしめられた感覚は、今も忘れられなくて。 思い出したら、 胸がキュウッと縮まって熱くなる。 どれだけ思い出しても、 あの日に戻ることはできないのに、 今さら何を考えているんだろう。 無防備に眠っている凪くんの頬に、 そっと手を伸ばして触れた。