君が可愛すぎるから




はぁ……
わたしって本当に諦めが悪いな……。


いったい、いつになったらわたしは凪くんを諦めることができるんだろう。


そう思いながら、
視線を凪くんから外そうとした時だった。




わたしの視界が突然ぐらついた。



いや、正確に言えば、
わたしの視界に映る凪くんが、
ぐらっと揺れて、そのまま倒れた。


あまりに突然の出来事に、
目を見開いて思わず立ち上がってしまった。



「どうかしたか、有栖?」



まだ先生が説明をしている最中にもかかわらず、急に立ち上がったわたしを先生や、他のクラスメイトが不思議そうな顔をして見ている。



「あ……、なんでもない……です」


再び地面に座ったけれど、
視線は凪くんに向いたまま。


異常なくらい脈打つ鼓動。



凪くんに何かあったら……と、
考えるだけで変な汗が出てきて、気が気じゃない。


できることなら、
今すぐ凪くんのそばに駆け寄りたい。