君が可愛すぎるから




「嫌だと思うんだったら、逃げてちゃダメじゃん。ちゃんと自分の気持ちと向き合って、藤宮くんとも向き合わないと。

心結が動かなかったら、ずっとこのままだよ?ちゃんと自分の気持ち整理してごらん」



京香と話を終えてから、わたしは教室を出た。


別にどこに行くとか目的はないけれど、
外の空気を吸いたくなったから。


廊下に出て、深呼吸をした。


ふと窓の外に視線を移してみれば、
雲一つない青い空。


そのまま一人でボーッと外を眺めていると、
背後から突然声をかけられた。



「あの、あなた有栖心結ちゃんだよね?」



その声の主は顔を見なくてもわかってしまう。



声のするほうを振り返ってみれば、

予想していた人物



……若菜ちゃんがいた。