「……顔、赤いね」 「っ……!」 「どうして?」 もう、心臓が破裂してしまうんじゃないかってくらい、ドクドクと耳元まで響いて、 花火の音よりも、自分の心臓の音のほうが大きく聞こえる。 「教えてくれないと、有栖ちゃんにもっとイジワルしちゃうよ?」 余裕そうに笑う凪くんには、 わたしとは違って焦っている様子は全くない。 わたしばかりが凪くんでいっぱいで、 少し悔しく感じてしまうけれど、かないっこない。 さっきから、気持ちがふわふわして、 浮いているような感覚になっている。