君が可愛すぎるから




「有栖ちゃん?」


「……あ」


いけない、花火じゃなくて凪くんを見つめすぎて、視線に気づかれてしまった。


「どうかした?」


「あ、ううん。
つい、凪くんの横顔に見とれちゃって……」



あっ……やってしまった。
つい、素直に思っていたことを口にしてしまった。



すぐに何か言葉を付け足そうとしても、思いつかない。



途端に恥ずかしさに襲われて、
目線を外そうとしたのに、わたしの行動を先に読んだ凪くんに阻止されてしまう。



まだ上がり続ける花火の光が、
真っ赤になっているであろうわたしの顔を照らしてしまう。


自分の手で顔を隠そうとしても、
凪くんがわたしの手を掴んで許してくれない。