君が可愛すぎるから




そのまま他の屋台も回って、
ある程度お腹も満たされた。


この夏祭り最大の催し物は、
なんといっても打ち上げ花火だ。


気づけば空が暗くなり始めていた。



花火を少しでもいい場所で見ようと、
すでに場所取りをしている人たちや、
場所を探している人たちで、花火の見えるところはどこも混雑している。



わたしと凪くんは今、近くにあったベンチに腰を下ろして休憩をしているところ。



「有栖ちゃんは花火見たい?」


花火は見たいけれど、この人の多さだと、
もう場所は埋まってしまっていて、いい場所では見られないと思う。


もし、見られたとしても人混みに
まぎれて見ることになりそう。