毎年開催されているのは知っていたけど、
予定が被って行けないことが多かったから、
いつか行きたいなと思っていた夏祭りでもあった。
日にちを確認すると、八月二十八日。
たしか予定は何もなかったはず。
「えっと木下くんとかも誘うのかな?
それならわたしも友達誘ったほうが……」
すると、わたしが話している途中だったのに、凪くんが少し不機嫌そうな声で遮ってきた。
「俺は有栖ちゃんと二人で行きたいんだけどなあ」
「え……えぇ!?」
「俺と二人じゃ不満?」
「そ、そんなことないよ!でも、凪くんこそわたしと二人でいいの……?」
「有栖ちゃんと二人がいいんだよ」
ストレートに伝えられてしまい、
どう反応したらいいのかわからなくて、戸惑ってしまう。
だけど、戸惑いの気持ちよりも嬉しさが勝ってしまうのも事実。
「俺と夏祭り行ってくれる?」
その問いかけに、ゆっくり首を縦に振った。

