シャープペンを握ったまま、チラッと隣を見ると頬杖をつきながら手を止めず、スラスラと問題を解いている凪くんが映った。
細くて長い指。
シャープペンの持ち方は、お手本みたいに綺麗。
横顔も整っていて、勉強している姿だけで様になってしまう。
やっぱり凪くんはどこを取っても欠点が見当たらない。
「……どうかした?」
凪くんの顔が急にこちらを向いた。
ずっと凪くんのほうを見て固まっていたので、声をかけられてハッとする。
しまったぁ……。
凪くんがかっこよくて、つい見とれていたなんて言えるわけない。
「え、あっ……えっと、わからない問題があって、教えてほしいなぁって」
なんとか苦しまぎれの言い訳を並べた。
我ながらとっさによく思いついた。

