君が可愛すぎるから




「はぁ……」



今わたしは、机にお弁当を広げて
右手にお箸を持ったまま、食べ進めることができずにボーッとしていた。


「なーに、そのため息は。まだ朝のこと気にしてるの?」


思わず漏れてしまったため息を聞き逃さなかった京香。


お昼休みはいつもわたしの席で一緒にお昼を食べている。


「だって、凪くん好きな子いるって……。
しかもその子しか眼中になさそうだし……」



ガクッとうなだれるわたしとは対照的に、京香はコンビニで買ってきたパンをパクパクと幸せそうに食べている。



「まあ、心結が落ち込むのはわからなくもないけどさー。でも、もしかしたらその好きな子が心結って可能性もゼロではないじゃん?」


「だから、そんな可能性ないってば……」


自分で言って落ち込んだけれど、事実だから仕方ない。


変に期待しても損するだけだろうし。


それに、凪くんの好きな子は、
だいたい見当がついているから。