私にはやっぱり雄亮の言葉は
理解出来ない。
何がどうなったら、私が
降谷 恭斗を好きだと思えるんだろう。
教室へ行くとちょうど
1時間目の予鈴が鳴った。
七海「もう!やっと来た。
1時間目、科学だから移動教室だよ。」
絆「悪い。すぐに行く。」
理科室に入ると今日は
珍しく降谷 恭斗が授業に出ていた。
降谷 恭斗の変化はそれだけではなかった。
最近、あの男はめっきり
私に絡んで来なくなった。
あの男と話したのは私が
プリントを届けに行った日が最後だ。
気持ちが悪かった。
いつも付き纏っていたあの男が
突然、絡んで来なくなるのは
不気味以外の何ものでもない。



