カチャっと鍵の開く音が聞こえると
降谷 恭斗の父親が私を出迎えた。

父「お上がり下さい。
すぐに恭斗を呼んできます。」

絆「では、失礼致します。」

案内されたリビングは
生活感がまるでない
だだっ広い空間だった。

本当にここに降谷 恭斗とその家族は
住んでいるのだろうかと疑うほど
何も無かった。ソファと机があるだけで
テレビも棚も何もない。

遠くの方に見えるキッチンも同様
ほとんど何も物がなかった。

やはりよく分からない。
降谷 恭斗という男は奥深い。