仕方がない。降谷 恭斗も
1度、私の家にプリントを
届けてくれた。
あの男には会いたくないが
クラス委員の仕事は全うしたい。

先生に渡された紙に書いてある
住所をスマホに打ち込み
地図アプリに従い歩いていくと
大きな家が目の前に立ちはだかった。

降谷 恭斗は金持ちだった。
本当に残念な男だ。

イケメンで金持ちで俺様。
女子達が喜びそうな要素を
全て持っているというのに
降谷 恭斗はヒーローになれない。

ーピンポン

父「はい。どちら様ですか?」

絆「はじめして。私、降谷 恭斗さんの
クラスメイトの霜月と申します。
担任からプリントを届けるようにと
仰せつかりましたので届けに参りました。」

父「ああ、そうですか。どうぞ。」