私の恋のヒーローは


翌日、私が家を出ると
雄亮が私の家の前にいた。

雄亮「絆、おはよう。
一緒に学校行こうや。」

小学生の頃はこうして毎日
雄亮が私の事を迎えに来てくれていた。

誰かと共に登校するのは久しぶりだった。

雄亮「せや、絆。
この間、杉本に聞いてんけど
この辺りでめちゃくちゃ美味い
ラーメン屋があるらしいねん。
今度、一緒に行かん?」

絆「行かない。」

雄亮「せやったな。
絆はラーメン好きじゃなかったな。」

絆「雄亮。この間も言ったが
私は雄亮と仲良くするつもりはない。」

雄亮「何でや?」