私が小説を書き始めたのは
1人ぼっちで震えている
片隅のあの子に小さな希望を感じて
欲しかったから。1人で戦ってる
強いあの子に、弱くてもいいと
伝えたかったから。生きる意味を
見失ったあの子に生きたいと
思って欲しかったから。
だから、降谷 恭斗のその話は
とてつもなく嬉しかった。
誰かの心に私の言葉が届いた。
物語を通して、私は
伝える事が出来た。
降谷 恭斗の妹がそう感じてくれた事が
私の財産になった。
書いて良かった。小説を。
恭斗「お前は、俺の妹の夢を叶えてくれた。
だから、今度は俺が叶える。」
それだけで十分だったのに
また降谷 恭斗は
訳の分からん事を言い始めた。



