七海「反則だよ!」

絆「何故、泣いている?」

七海「絆に無理させちゃってるのかなって
ずっと心配だったから、まさか絆が
そんな風に思ってくれてるなんて
思わなくて...感動しちゃったじゃん。」

七海が何に感動したのか
私には分からない。

絆「友達だと言ったのは七海だろ?」

七海「そうだけど...私は
浅ましい事しちゃったから。」

絆「浅ましい事?」

七海「絆がずっとクラスで浮いてた事。
毎日1人でいた事ずっと知ってた。
でも、私にとっては誰とお昼ご飯を
一緒に食べるか、クラスの自分の
立ち位置とかが大切で絆に
手を差し伸べなかった。
絆に声をかけて立場を無くすのが怖かった。
なのに、絆がリアンだって知って
私は絆に近付いた。今までは
空気みたく扱ってたくせに酷いよね。」