恭斗「おい、何...泣いてんだよ。」

絆「お前に言われなくても分かってる。」

泣いたのはいつぶりだろう。
よりもよって、この男の前で
泣くだなんて...。

絆「ずっと言われてきた。
能面みたい。無表情。
何を考えてるか分からない。
暗い。地味。そんな言葉は
もう二度と聞きたくないんだ!
私はもう傷付きたくないんだ!
物語の中で幸せになれるなら
現実なんてどうだっていいんだ!」

恭斗「霜月、逃げるな。」

私が怒っているというのに
降谷 恭斗は私の肩を優しく掴み
今まで見せた事のない優しい微笑みと
優しい声色で言った。