私の恋のヒーローは


あっという間に
終業式の日がやって来た。

9時に体育館に集合した私たちは
指定された席に座る。

スピーチコンテストとは
我が校伝統の行事の1つだ。
各学年から3名。代表者が
選ばれ、テーマに沿った
スピーチをする。

さすがは狭き門をくぐるだけの事はある。
1年生とはいえ、素晴らしいスピーチだった。

2年生の代表者が1名スピーチを終え
会場には拍手が響き渡る。

「えー、では次に
2年F組、降谷 恭斗くん。
よろしくお願いします。」

原稿用紙を手に持った降谷 恭斗は
舞台の真ん中に設置されている
マイクの前までやって来ると
小さく深呼吸をした。