雄亮「絆、戸塚。お待たせ。」

雄亮がやって来ると私と七海と
雄亮は図書室へと向かう。

スピーチコンテストの原稿を
一緒に書こうと約束したからだ。

図書室に着き何を話すでもなく
しばらく原稿用紙に向き合った。

今まで、沢山の愛を書いてきたというのに
今の私は何も思いつかなかった。

白紙のままの原稿用紙を見た
七海は私に声をかける。

七海「本当に良かったの?」

絆「何がだ?」

七海「やっぱり、渡さなくても
良かったんじゃないかな?
あやめちゃんの手紙なんて
無視しちゃえば良かったんだよ!
絆が引き受ける
必要なんてなかったんだよ!」