今更ながらの話をすれば
お母さんは私の実の母親ではない。
実の母親は3歳の頃に亡くなった。
それからしばらくはおばあちゃんと
父との3人暮らしだったけど
そのおばあちゃんも
私が7歳の頃に亡くなった。
今のお母さんは、私が8歳の頃に
父が再婚した相手だった。
実の母親と暮らした幼い頃の記憶は
まるでない。私が覚えているのは
おばあちゃんと共に暮らしていた
あの頃の記憶だけだ。
だから、私はお母さんの事を
本当の母親だと思っている。
絆「でも、お母さんが
納得するまで学校は辞めない。」
父「何故だ?」
絆「私の事をずっと
育ててくれたのはお母さんだから。
お母さんが首を縦に振るまで
私は気長に待つよ。」
父「好きにしなさい。」
父は夕飯を食べ終えると
2階にある書斎へと向かっていった。



