私の恋のヒーローは


母「結局、上司は私の事を許してくれて
その後に女性社員に謝られて
私は何とか契約を打ち切られずに
働き続ける事が出来た。
数日後に、お父さんを見つけて
お礼を言ったら、あの人何て言ったと思う?」

絆「別にあなたを助けた訳じゃありません。
俺は、曲がった事が嫌いなんです。
あの状況であなたが責められるのは
あまりにも理不尽だ。
お礼を言う必要なんてないですよ。」

私の小説の中のヒーローはそう言った。
多分、それは、もしも私が
このヒーローならそんな言葉を
かけたからだと思う。

母「さすが、あの人の血をひいてるのね。
お父さんも似たような言葉を言ったわ。
でもね、私はその言葉がとても
気に入ったの。その時、私は
恋をしたのよ。お父さんとずっと一緒に
いたいと思ったの。価値観が違うからこそ
教わる事が沢山ある。彼は私に
知らない世界を教えてくれた。」