テスト1日目。

テスト期間中は教室の雰囲気が
いつも少しだけ違うように思う。

張り詰めた緊張感と
授業がないという高揚感。
様々な感情が入り混じる。

2教科分のテストを終えると
隣の席の七海が机に頭を打ちつけた。

絆「どうした?七海。」

七海「今回のテスト、本当にやばいかも。」

絆「勉強しなかったのか?」

七海「したけど...全然ダメ。
手応えゼロ。私、バカなんだよね。」

ずっと他人に興味がなかったせいで
降谷 恭斗が頭が良い事も七海が
頭が良くない事も知らなかった。