私の家の前に着くと
降谷 恭斗は立ち止まった。

恭斗「お前ん家、親いるか?」

絆「お母さんは専業主婦だからな。」

恭斗「あっそ。じゃあいいや。」

奥歯にものが挟まったような
言い方が気になった。

絆「言いたい事があるならハッキリ言え。」

恭斗「上がってもいいか?」

絆「何故だ?」

恭斗「お前ん家で勉強しようかと思って。
その方が、お前も何かと助かるだろ。」

絆「断る。自分の家でやれ。」

人に物を頼んでいると言うのに
つくづく上から目線な男だ。

そもそも勉強は1人でやるものだ。

恭斗「お前ならそう言うと思ったよ。
じゃあな。」