恭斗「だから、言わなかったんだよ。
お前が俺の事をかっこいいと
思うまでは秘密にする予定だった。」
相変わらず、この男は
私の聞いた事に答えない。
わからず屋な男だった。
絆「意味が分からん。何が言いたい?」
恭斗「テストが終わってから
1週間後に試合がある。応援に来い。」
絆「お前がレギュラーになったらな。」
恭斗「アホか。レギュラーだっつーの。
俺を誰だと思ってる?」
絆「お前、サッカーが上手いのか?」
恭斗「まあな。中学までずっとやってたから。
ここの学校のレベルが
どんなもんか分からなかったから
レギュラーになるまでは
お前に言いたくなかったんだよ。」
絆「分かった。応援に行く。」
恭斗「お前にかっこいいって
思わせてやるよ。」
だけど、多分、私は思わない。
私はこの男に恋をしていない。



