教師な彼と引っ込み思案な私



「お?どーした南」


笑顔のままこちらに向き直られてテンパりながらも言葉を続ける。

「えと、さ、さっきの時間はあの、その、代わりに言ってくれて、あ、あり、がとう」


指先を弄りながら下を向いてモジモジとお礼を言う。


「えっ、良かったのにわざわざ。
でも南って律儀なんだな。そういうところ好きだわ」

『好き』の言葉に反応してしまい恋愛的なものはないとわかっていてもそういうのに慣れていない私は赤面してしまう。