「ふっ。これが本当の俺だ」
そう言って私に近づいて来る
自然と後ずさりする私はとうとう壁際まで追い詰められてしまった
「王子様なんてのは女子どもが勝手に言ってるだけ表のつらだよ」
ただでさえ彼が近づいて来たから距離がなかったのに腰を折って更に顔を寄せて来た
目と鼻の先にあるびっくりするほどカッコいい顔
もちろん私がそんなのに耐えれるはずもなく逃げようとして右に行くけど行かせまいと腕で遮られた
いわゆる壁ドン
女子なら嬉しいかもだけど私にとっては恐怖でしかない
男性が苦手なのにこんなに近くにいたら気絶してしまいそう

