彼女らが過ぎ去った後私と同じようにあの会話を聞いていたのか2人の女子が頬を紅潮させて話している
「やーん花川先生断り方まで王子様!
惚れるぅー」
「硬派な所もまた良いよね!」
どうやら彼の人気はうなぎのぼりらしい
足早にその場を離れて1つの教室に入る
後ろ手に鍵を閉めて乱雑に置かれている机と椅子を1つ拝借する
ここはあまり使われていない空き教室で汚い訳ではないけど基本使われていない
昼食をとるのに最適だと思って高1の夏頃に発見した私のお気に入りスポット
10分程度で食べ終わって残りの授業もがんばろうと自分に喝を入れてから教室に戻った

