中野くんから見たら私はそんな風に見えていたんだ……1人でやろうとするというより手伝ってって言えないだけだけど

彼は全て拾ってそのまま半分以上も持ってくれて
「一緒に職員室行くよ」とまで言ってくれた

私がいくら否定しても「いいよ」の一点張りで聞く耳を持ってくれない


たまには甘えてみようかなと思って彼のこと隣をひと2人分空けて並んだ


「にしても花川人使い荒いな
女子にこんだけ持たせるって大変に決まってるだろ」


そうか中野くんは2時間目が終わった途端に教室を出たから知らないんだ
「そ、それは私が花川先生に媚びを売らないからだと……」

『誰か先生にこのノート届けてくれない?」
この言葉から始まった事の発端を