咄嗟に自分の身を守ろうとしてノートを投げ出して階段脇に付いている手すりにしがみつく


なんとか体制は保てたがノートは階段下にさんばらけ
最悪だ…

次の授業の時間が迫っているので急いで駆け下りて懸命にノートをかき集めた


すると手元に影が出来てなんだろうと思い顔を上げると中野くんがいた

「あーあー。南なにやってんの」


呆れながらも私と同じ様に屈んで一緒になって拾ってくれる

結構至近距離に顔があるから顔が火照る

「な、中野くんいいよ
私一人で、だ、大丈夫、だから……」

「だーめ。南は何でも1人でやろうとするからこれくらい手伝わせて
それに俺は授業遅れてもへーき」